リサーチは信頼性が基本

厚労省の統計調査の問題は深刻ですね。従業員500人以上の事業所について全数調査すべきところが東京都内では1/3程度しか調査していなかったとのこと。
問題のひとつには回収率の低さがあるのではないでしょうか。督促を行うにも数々の統計調査全てについて中々行き届かないでしょう。謝礼が(おそらく全て)ないのも回答へのインセンティブが低くなるでしょう。
調査はデータという実体のない成果物ですので、信頼性が極めて重要です。フィールドワークについて全てをチェックすることは不可能ですから「そのようにやっています」というのであれば「そのようにやっているはず」と信頼するしかないわけです。信頼性のある統計調査をいち早く取り戻してほしいと思います。